萬年屋六代目蔵元便り
秋の風物詩 運動会
先日、娘の運動会がありました。快晴の朝、校庭に飾られた万国旗の背景には重要文化財の開智学校があり、絵に描いたような運動会の雰囲気です。
最近は熱中症を心配して、朝早くから始め午前中に終わる学校もあるなか、開智小学校はお弁当を持って午後までやりました。
5・6年生の組体操はさすがですね。娘も何年か後には出来るのでしょうか?!
本うり粕漬 出来ました!
お盆に仕込んだ本うり粕漬けが食べごろになりました!!今年は夏の前半に雨が降らなかったので、瓜がなかなか市場に出回らず、お盆になってようやく手に入りました。こんな遅くに仕込むのは私が結婚してから初めてで、いつもは8月初めには入荷するのですが・・・。お天道さま次第ですね。
本瓜は端のへたを取り半分に切って、一つ一つ種を取り出します。毎日続く単純作業。音楽でも聴きながら・・・いえいえ、瓜に音楽を聴かせながら漬けこみました。種を取ったものを塩漬けにした後、粕に2度漬けます。漬けかえることにより、味に深みが増します。ちなみに瓜に聞かせていた音楽は?!ジャズにロック、夏はサザン・・・。ウキウキ・ノリノリのお漬物に仕上がりますよ。これはうそ。
今、一番味に勢いのあるお漬物、本うり粕漬。ご飯のおかずにも、酒の肴にも、旬の味をぜひお試しください!! 私は松本城をバックに月見で一杯といきたいですね。
味噌の原料 (塩)
前回は原料の大豆の事を書きましたが、今回は塩。塩は塩の名産地、赤穂の塩を使っています。
味噌に使う塩は基本的に「普通の塩」が良いとされています。ミネラル分が多いと塩なれしない味噌になったりと、少し出来栄えが変わってきます。
ご自宅で産地や原料を厳選して造る時に、覚えておくと良いですよ。
味噌の原料 (大豆)
先日、こんな記事を見つけました。
みそ原料の大豆は輸入大豆が90%近くを占めているのが現状です。輸入大豆は中国産、米国産、カナダ産が主に使用されています。
国産大豆については、稲作転換政策の一環として大豆の生産が奨励されていますが、絶対量が不足しています。
国産大豆の場合、天候不順による生産のバラツキがあり、安定生産が難しいのが現状です。 (MISO ONLINEより)
萬年屋の味噌は全て国産大豆(北海道産)を使用し、味噌を造っております。何かと食の安全が注目される昨今ですが、ご安心してお召し上がり下さい!
超ぜいたくトマトジュース =塩こうじ料理 番外編=
先日、トマトを沢山いただきました。食べきれる量ではないので、トマトの水煮にしようと思って煮ました。
湯むきするために、少量の水を加えトマトを4つ割にして鍋でくつくつ煮る事20分。熱いうちに塩こうじを少々混ぜて、さめてから皮を剥きました。
タッパーに入れて冷凍しておこうと思って少し味見をしたところ、これがすごく美味しい!ものすごく美味しい!!完全にトマトジュース。トマト10個2日間で一人で完食です。ぜひぜひトマトがたくさんあったら試してください!
ポイントはやはり、塩こうじです。塩だけだと、ただの水煮だけど、一味も二味も違います。私この夏、はまりそうです。
ピンクに染まる空
夕焼けとは正にこのこと。家の周りが全部ピンクに染まりました。子供達が「ねえ、お空がピンクだよ!!」と興奮して教えてくれました。夕方の忙しい時間、ひと時の安らぎをもらいました。
写真ではその空模様がよくわからないかなぁ。ちなみに写真左の山は美ヶ原高原の王ガ鼻です。
感激のお手紙
開智小学校の子供達から、お礼のお手紙をもらいました。クラス毎に綴じてくれて、色々な感想を書いてくれました。こんなに沢山のお手紙をもらった事も初めてだし、皆、味噌作りのことをよく理解していたので、驚きました。何十年も仕事をしている中で、一番嬉しかった事が今回の味噌作りでした。
よく子供から元気をもらったと言いますが、まさにこのことですね。こちらの方はお礼を言いたいくらいです。2年生の皆さん、ありがとうございました。
こんな感じで書いてくれています。「今井さん」が格好よく描かれていて、おじさんはとても嬉しくて、感激していました。また、味噌の特徴も良く捉えていて、驚きました。
このお手紙を繰り返し読んで、その夜は晩酌が進んで進んで・・・本当に楽しい時間をありがとう!
さて、練習の成果は? =小学校味噌作り こぼれ話=
先日、小学校で味噌作りをしたときの話。
おじさん先生は麹菌の大きさをどうやって説明しようか、毎日考えてました。麹菌は目に見えない程小さい微生物。微生物といっても、小学校2年生じゃわからないから、象と人間の大きさで例えるとか・・・目に見えないものだから、見せるわけにもいかず。あれこれ考えた末に、黒板の蟻の絵を書く事にしました。(ちなみに蟻が黒板くらいなら、麹菌は点です。)ぶっつけ本番じゃ蟻は上手にかけないので、仕事の合間にこっそり練習しておきました。
蟻を何匹も描いた練習の成果は・・・あり!(駄洒落じゃありません)
蟻を書き始めたとたん、あちこちから「何だ、何だ、うわ〜蟻だ!」「すごい!上手い!」「似てる!」と賞賛の声が。表向きは平然と話をしていましたが、おじさんは内心、「へへへ、だって僕、練習したんだもん」と嬉しかったそうです。
何事も練習は大切ですね。
開智小学校での味噌作り
6/22に、娘の通う開智小学校の2年生に味噌作り体験をしてもらいました。前日から先生方に学校の調理室で大豆を煮てもらい、体育館で仕込みをしました。
お手伝いをしてくださる保護者の方に8時に体育館に来ていただき、大豆・糀・塩の重さを量ってもらいました。子供達は2人1組で各クラス14班。その14班それぞれに3種類の原料ですから、なかなか大変です。量ったものを子供達が持ってきたボールに入れます。ここまでが下準備。
8:50に子供達が入場してきたので、仕込む前に味噌のお話をしました。味噌の原料のこと、糀のこと等など。その後質問コーナー。
「味噌はどこから来たのですか?」とか、
「味噌は腐らないのですか?」とか、本当に良く調べていて、味噌屋のおじさんもびっくりしていました。
さあ、実践編。クラスごと各班に分かれて、糀をほぐし、塩と混ぜあわせます。その後に大豆を投入。
あとはひたすら、潰して、潰して、潰して!少し大豆が固めだったのですが、さすがは2年生。途中で飽きないでよく出来ました。お手伝いのお母様方の力も借りて(ありがとうございました!)、無事に仕込み終了!あとは10月まで待つのみです。おいしく出来るよ〜〜〜!
その夜は家族で味噌の話題でいっぱい!本当に楽しく、こちらが元気をもらう授業でした。味噌作りをしたい方は御相談くださいね。
お店の看板
やらなきゃやらなきゃ、と思っていて、なかなか重い腰が上がらない事ってありますよね。私もようやく一仕事終わりました。お店の看板書き。毎回、産みの苦しみです。
まず、何をどう書こうか考えます。書くことが決まったら、紙をその大きさに切って、書き始めます。(案外、紙を切るのが面倒・・・)
今回は醤油こうじから書き始めました。書いてみると大きすぎて値段まで入らないので、もう一枚。書いたけどあまり気に入らないので更にもう一枚。こうやって7〜8枚書いて、ようやく気に入るのが出来たので、次へ。
塩こうじは右上の一言が思い浮かばない・・・こういう時に文才の無さを実感して情けなくなります。読書は好きだったんだけど、あまり関係ないみたいで、やはりセンスでしょうね。なけなしのセンスを搾り出して書いたのが、「浅漬けを作ろう!」書き終えて改めてみると・・・。んんん〜、塩こうじは浅漬けの素じゃないんだよなぁ・・・。こういうキャッチフレーズのセンスはどうやって磨くのでしょうか?ご存知の方はぜひ教えてください。こんな感じでふぅふぅアップアップしながら書いてます。
もし見かけたら、四苦八苦してるんだなぁと笑ってやってください。