萬年屋六代目蔵元便り
糀の仕込み その1
さあ!! 春は仕込みの季節です。
まずは売り糀のしこみから始まりました。信州はまだまだ各家庭で味噌を仕込む風習が残っています。それに必要なのが糀。仕込糀の前にお客様用の売り糀から仕込み始めました。
初日は米を洗って水に浸しておきます。
写真は2日目。蒸した米に麹菌をまぶす作業です。大釜から米をベルトコンベアーに入れて冷まし、手で混ぜながら製麹器に平らになるように入れていきます。
この作業は米の温度が非常に大切。ベルトコンベアーにいれる米の量を調節しながら、手の感覚だけで丁度良い熱さになるように仕込んでいきます。
見習い女将もこの仕事をはじめて3年目。少しずつ様になってきているでしょうか?!
まだまだ教わりながらの仕事ですが、物を作るというのは楽しい作業ですね。
味噌の仕込み
味噌の仕込みも来週(3月最終週)から始まります。
よく、テレビや雑誌のの取材で仕込の様子を撮りたいとご連絡いただくのですが、味噌玉造りの味噌は一年に一度しか仕込が出来ません。
取材の方、今がチャンスですよ〜。
仕込をご覧になりたい方は、ご連絡下さいね。時間が合えばご案内出来るかもしれません(写真は去年の仕込みの様子)
新宿での物産展に出店しています
いまさらですが、今週3/4火〜7金まで東京新宿で開催されている信州物産展に出店しています。2月の中旬からこの準備に追われていて、毎日漬物を作ったり、真空パックにしたり・・・とたくさん造って持って行っています。ぜひお立ち寄りください。といっても、明日で最終日ですが・・・すみません。連絡遅くて・・・。
今回この催事用に作ったパンフレットが立派でしたので、写真ですが載せますね。萬年屋がたくさん載っています〜。見習い女将が何年か撮りためていた仕込の写真が、役に立ちました。なんでも記録しておくことは大切ですね。
テレビ出演!! 3月3日(月)19:00〜 NBSスペシャル
大雪でした
松本もすごい雪が降りました。六代目曰く、20年に一度の大雪だそうです。掻いても掻いても降り続く雪。その中でも子供達は元気に遊んでいるのが、逞しい。まさに、「犬はよろこび、庭駆け回る〜♪」といった感じです。
大人の雪かき跡の産物として、大きな大きなそり台が出来ました。
甘酒の作り方
萬年屋の甘酒は超濃厚。それもそのはず、ご飯も混ぜずに糀だけで作っているからです。
2倍希釈でも美味しいほどですよ。塩糀の作り方を載せたら、甘酒の作り方も教えてほしいとご連絡がありました。リクエストありがとうございます。
さて、その甘酒の作り方は下の通りとなります。
材料
糀 米500g分
ご飯(なくても良い) 1.5合
お湯 適量
① ご飯の量は糀 500gに対して、1.5合としますが、糀のみで作っても美味しいです。
② 糀をよく揉みほぐし、ムラのないように、ご飯と混ぜ合わせて、電気釜に入れます。
(冷やご飯を使用する際は、温めてから混ぜて下さい。)
③ ②にお湯をひたひたになるように入れ、50〜60度で7〜8時間、保温すると出来上がりです。
④ 長期保存をするなら、出来上がってから火にかけて、プクプクという感じになるまでかきまぜながら、火入れをして下さい。多めに作ったら、火入れ後に冷凍しても良いです。
★ポイント★
温度管理がうまくいくと、美味しく出来上がります。
² 60度は指を入れて、2〜3秒我慢できるくらい。
² 電気釜の保温温度は高めなので、途中で時々温度を確認して下さい。
スイッチを入り切りしたり、熱かったら楊枝などを挟んで、蓋を閉めない状態にしてみて下さい。
² 保温の温度が高いと甘くならず、低いと酸っぱくなります。
また、時間が長いと茶色になります。
アルプスがきれいです
松本は今年は暖かい日がありますが、アルプスの山々は綺麗に雪化粧しています。
週末、爺が岳スキー場まで行ってきました。年長の息子もスキースクールに入り、ボーゲンで滑り止まれるようになったので、これからは家族で滑れるので楽しみが一つ増えました。
娘は直下降専門。主人と同じ速さで滑っていく・・・。娘曰く、「曲がるよりも真っ直ぐ降りる方が楽しいんだもん!」ですって。怖くないのかしら?!
塩糀の作り方
最近は塩糀を自分で作る方が増えています。
ご存知の方も多いとは思いますが、塩糀の作り方は下の通りとなります。
材料
塩 170g (糀の1/3を目安に)
糀 米500g分
水または湯 500cc (糀と同量)
① 糀を手ですり合わせるように、糀をほぐします。
② 塩を入れて、擦りあわせながら、よく混ぜます。
③ 糀と塩を混ぜたものに、水または湯をいれます。
糀が水を吸うので、翌日以降に必要なら少し水を足します。
④ 1〜2週間ほど寝かすと、少しとろみが出て出来あがりです。
★麹菌は20度前後から菌の活動が始まり、60度を超えると
死滅してしまいますので、熟成場所にご配慮下さい。
★乾燥糀なので米よりも2割程、水分が少なくなっています。
使い方と塩こうじの量
★塩の代わりに、煮物や肉料理に。
(塩の2倍が目安。塩分は塩の1/6程です。)
★生野菜・温野菜に混ぜて、浅漬けに。
(食材の1割が目安。食材100gに対し、塩糀10g)
三九郎
あけましておめでとうございます。
学校と幼稚園も始まり、色々な事がようやく軌道に乗ってきました。
松も明けた後、子供会の行事で三九郎がありました。お正月の松飾などをお焚き上げをする行事です。地域によってはどんと焼きとも言いますよね。
この日は朝から町会の松集めをして、土台を作りそこに松やお飾り、だるま飾って出来上がり。夕方4時の点火まで待ちま〜す。
点火すると、そのあとはお待ちかねの「焼き焼きタイム!」
定番の焼き芋はもちろん、松本地方ではまゆ玉と呼ばれる団子を作り柳の枝に刺して、それを焼いて食べるんですよ。
たき火なので、何を焼いてもOK!今年の我が家は、ピザ・じゃがバター・フランクフルト・焼き芋・マシュマロを持っていきました。
段々暗くなる中で、お神酒も手伝ってか火を見ていると神秘的な気分になり、親子そろってとても楽しい行事です。