今年の仕込みのニュースとしては、筑波大学の菅平研究所から「味噌玉造りの味噌にどんな菌があるか調べたい」とありがたい話がありました。大学院の学生のOさんが仕込みを手伝いながら、味噌玉の写真を撮ったり、採取したりしていました。穴の開いた味噌玉なんて、初めてですよね。定点カメラもつけて、何時間おきかに一枚ずつ自動でシャッターが切れるようになっているそうです。 以前に萬年屋では、味噌玉にするとしないとでは、味噌に含まれる生成菌の数が、 1mg当たり300個から66,000個に爆発的に増えるという事だけは調べました。しかし、どんな菌がいるかまでは専門的な装置がないと調べられないし、調べるとしても一個づつ菌を特定していくので、かなり高額になるときき、やめたそうなので、(まあ、66,000個も菌がいたらそうなるでしょうね。)詳しくは調べないでいたのです。そこへもって、筑波大の話は誠にうれしいことで、今から結果が楽しみです。Oさんの予測ですが、普通は味噌に入ると雑味として嫌われる菌も入っていて、それが味噌玉特有の深い味になっているのではないかとの事です。