仕込みもようやく最終過程になりました。 ⑦ カビの生えた味噌玉を水に入れて柔らかくしてから洗います。 ⑧ 一つ一つ丁寧にたわしで洗い、味噌玉の溝(割れ目)にあるかびは、ヘラでかき出します。 この作業は、立ち仕事で、水も使い、力を入れて洗うので、仕込みの中でも大変な仕事です。 ⑨ 洗った味噌玉はきれいな水で洗い流し、機械で砕きます。 砕いた味噌玉に、糀(こうじ)・塩・水を加えて混ぜて、 秋まで温度変化の少ない土蔵で熟成させると完了です。 (下の写真は糀を入れているところです。) 以上が味噌玉造り味噌の仕込み方です。3月から仕込が始まり、ようやく終わります。 秋には美味しい味噌になっていますので、楽しみにしてくださいね。 最後に、味噌玉造り味噌と普通の信州味噌の違いは製造法の違いです。 普通の味噌は煮大豆にすぐ糀・塩・水を混ぜるので、製造工程は①→②→⑨のみで、 仕込みも1日で終わります。 何日も手間ひまかけて造るのが味噌玉造りなんですよ。