7/12(金)の朝日新聞の記事です。お米を研いでいると、たまにお米が黒くなった部分がありますよね。白米の黒い部分は、カメムシが原因でした。カメムシが稲穂から汁を吸った跡が黒い斑点になるそうです。 黒い粒が混じっていても味や人体には全く問題がないのですが、見た目が悪いという事で、カメムシが付かない様にかなり強い農薬を使っているのが現状だそうです。 特に黒い粒が敬遠されるのが、外食産業・スーパー・コンビニ。お客様からの苦情を考えると、敬遠する気持ちもわかるのですが、新聞には消費者や業者は「農薬削減」より「見た目」を重視しているという事でしょうか、と書いてあります。私が思うに、重視しているというよりも、害のない黒い粒をなくすために、かなり強い農薬を使っているという事実を消費者は知らないのではないでしょうか。実際に私も子供の頃から、黒い粒は気にせずに食べていたものの、そんなに強い農薬を使っていることまでは知りませんでした。萬年屋で糀を造る際も黒い粒は取り切れずに、そのまま仕込んで販売しておりますが、黒い粒が混ざっていたという苦情は過去にはありません。知らないという事が、クレームにつながると思います。皆知っていれば、米に黒い粒が混じっていても大丈夫な気がします。今回は食を考えるちょっと真面目なお話でした。 http://