まさに幻の味! 数字が証明している!

2019年02月06日

長野県味噌組合から味噌の生産量と店舗数の資料がきました。
信州の味噌蔵は県内で約100社。
その100社で全国の50%近くを生産していますが、

その中でも13社で98%以上を占めています。

詳しく見ると
上位3社     82.7%
準大手10社  15.5%
小規模83社    1.8%(当然、萬年屋はここ!)

 

この小規模1.8%、83社の中でも、
味噌玉造り(2回熟成)をしている味噌は
長野県内でも7〜8社しかありません。
実に1割以下。
長野県全体で見ても0.1%に満たない生産量です。


それを全国レベルで考えると、
ほとんど流通していないのがわかると思います。

戦前は家庭で仕込んでいた味噌であり、
今の60代以上の方は子供のころに
手伝っていたという話をよく聞きます。

元々の味噌の形・味が、
こんなにも姿を消しつつあるとは、
改めて衝撃でした。

ここで、
味噌玉で造っている=2回熟成の味噌
という意義を考えると、

なくなりつつある日本の食文化の一端を
守っているという事でしょうか

味噌屋だけに、手前味噌ですみません(笑)。

幻の味噌とはキャッチフレーズで使っていましたが、
実際の数字を見ると、決して嘘ではないですね。

ちなみに生産量が500トン以上というと・・・

萬年屋の仕込みでは、ざっくり計算すると
大豆が一釜0.5トン・それに糀と塩と水を足すと、
0.5トンの大豆から約1.5トン〜2トン弱の味噌が出来ます。

一釜で出来上がりが2トンの味噌と考えても、
250釜仕込んでやっと500トンです。

萬年屋の仕込みは手作業で仕込むため、
毎年10釜以下で、
500トンでも考えられないのに、
大手メーカーの10,000トンなんて
とんでもない量ですよね。

生産量では太刀打ち出来ないので、
独自路線で味噌屋を続けています(笑)