味噌の仕込み
麹の出来上がり❗️
出来上がった糀
仕込みの時は、出来上がった糀は熱を持たせないために、ブルーシートに広げて冷まします。
まるで、海のような、石庭のような
糀ひとつぶひとつぶが、生き物のような感じで、何度見ても小さな感激✨
麹を仕込む 次世代へ
味噌玉を洗う前に、まずは糀をつくります。
今年は、息子が主人の仕事に初挑戦。
初めて行うなうにしては、かなり上手で驚きました。
蒸し上がった米をシャベルでベルトコンベヤに入れていくのですが、
コンベアに入れる米の量が多すぎたり少なすぎたりすると、コンベア内で冷まされたお米が冷たすぎたり熱すぎたりします。
熱々のお米を同じ量をコンベアに入れていくのは、見た目よりかなり難しいです。
門前の小僧、習わぬ経を読むと言いましょうか、幼稚園の頃から見てきているので、体の使い方とかがわかっているのでしょうね。
久々に女将の仕事している風景が登場!私も写真ばかり撮っているのではなく、工場仕事をしてるんですよ❤️
大豆からあめが出る
あめ
味噌玉にあめと言われる、泡が出てきました。
これが出てくると味噌玉が熟成した目安になります。
このあめが出るまでは、毎日心配で味噌玉の棚を見に行くんですよ、私。
ある年には、4月に入ってから雪が降り、ほとんどあめが出なかったので、
工場に目張りをしてブルーシートをかけて、ジェットヒーターで三日三晩、工場全体を温めた事もありました。
本当にお天気に左右されるのて、毎日天気予報とにらめっこしています。
味噌玉は、発酵していく上で、炭酸ガスが出て行くのですが、それがあめとなって表面に現れるのだと思います。
自然の力って不思議ですね。こういう時に悠久の時間を感じます。昔から同じようなことが起きていたんでしょうね。
並ぶ味噌玉
並ぶ味噌玉!
小さい「あめ」が見えるものも出始めてます。
このあめが出てくると、熟成が進んでいる目安になりますので、安心しますね❣️ふう😍
味噌玉のすみか
板を並べる
味噌玉を1段並べ終わると、板を渡してさらにもう1段作ります。
この板はもともとは角材なのですが、長い年月の間に、大豆から染み出す液が木肌に染み込み、こんな斑色になりました。
ここに微生物がいっぱい住んでいるんだなぁと思います。微生物の住居だと考えると面白い❣️
1本折れたら1本足す。いちどに全部は変えません。
微生物たちの家もなくなっちゃいますからね🦠🏡
味噌玉を並べる
味噌玉を並べる
半分に切った味噌玉を並べていきます。
風通しの良いように、
隣とくっつかないように、
隣に倒れないように
味噌玉さん達、自立してくださ〜い!
味噌玉が隣同士、くっつきあうと、そこからカビが生えてきますので、
なるべくスパルタで押したり潰したりして、自立させます!まるで子供みたいですね😍
味噌玉を半分に切る?!
半分に切る
味噌玉を半分に切ります。
味噌玉は1つ6キロで2升分と言いましたが、半分にすると一升分になります。
一升にすることで、後で塩水麹と合わせるときにきちんと計算ができるのです。
適当に切っていると、後での配合が無茶苦茶になるので、始めに180個に切るということが、ここで生きてくるんです❣️
切る時も、きちんとまっすぐに切らないと、立ちません。
今年主人は子供たちに、「味噌玉切るのが下手になって立たない」とダメ出しをされてました😅
子供と主人の職人話ですね❣️ちなみに私は大変なところは引退し、今は広報担当という名のカメラマンです😍こっちの方が楽ちんでいいです(イヒヒ)
個性的な味噌玉たち!!
いろんな味噌玉
180個も切っている中には、非常に個性的な味噌玉も出てきます。
★切り口がめくれ上がった味噌玉
★手の跡がしっかりついている味噌玉
★真ん中が出っ張って土偶のようになった味噌玉
★ 頭でっかちの味噌玉
いろいろあってかわいいです。
でも、美しい味噌玉が大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い大きさに切れている味噌玉になるそうです。
美しい味噌玉
美しい味噌玉
味噌玉は、一釜1080キロを180個に切り分けます。
180個に切り分けると、1つが6キロになります。蒸し大豆で6キロということは、1つがニ升の計算です。
目分量で切り分けるので、主人の職人気質として、誤差± 10個で良しとしているそうです。
1センチ違ってくると全部で10個ぐらいは誤差が出てくるのですが、
今年は179個に切れたり、183個の日もあったそうです。まさに職人技。
写真のような美しい味噌玉だと、ちょうど6キロ位に切れていることが多いそうです。
美しい味噌玉は大きさも美しい!
味噌玉が並んでいく様子を見ているのは、とてもワクワクします。
「ワクワクしているんじゃなくて、こっちは大変なんだけど」と主人には言われますが😅
元祖 味噌玉!!
釜の下では大豆をつぶして円筒形にします。これを「味噌玉」と昔から言います。
今ではいろいろな味噌玉がありますね。
★インスタント味噌汁の味噌玉
★味噌の仕込みの時に、樽に投げつけるための味噌玉
★味噌玉作りの味噌玉
新旧いろいろと、味噌玉があって面白いです🤭
味噌玉作りの味噌玉が一番古いと思うので、(何せ1300年前からの製法ですから!)
元祖味噌玉と言わせていただいてます😍