赤かぶの色

2016年01月15日

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。年明け始めは、赤かぶの仕込みの様子から。色が抜けたり戻ったり、化学の実験みたいです。

年に一度、11月頃に赤かぶは市場に出ますので、一年分仕込みます。一つ一つ手洗いした後、塩水に漬けます。

塩水に漬けると、下の写真の様に驚く程に色が抜けます。初めて漬けた年はどうなる事かとびっくりしました。

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ところが、酢に漬けると赤色が戻るのです。どのような化学反応しているのかわかりませんが、面白いですよね。少し甘み(砂糖)も加え、美味しく漬け上がりました。

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私ごとながら、この赤かぶを洗う作業、糀や沢庵などの仕込みと比べると、一番気が重い・・・。例えば、糀は質の高い糀を作ろうと努力しますし、沢庵は大きさを選んで並べていく事が楽しいのですが・・・。この赤かぶを洗うのだけは面白い事がなく、ひたすら洗って・切って・洗って・切っての繰り返し。赤かぶが入荷されると私は配達や納品に出たり、荷造りしたりと 他の仕事を積極的に引き受けて、逃げ回ってます(笑)。