味噌の仕込み14 自然にあらがう

2020年07月07日

気温が低すぎて熟成が進まないので、
萬年屋始まって 以来初めてヒーターを焚きました

工場にも目張りをして暖かい空気が逃げない様に・・・

気温が低すぎて、味噌玉が完全熟成しない・・・

気温が低く熟成が足りなくても、
味噌にはなりますが、

家庭用の味噌ではそれでよいのですが、
萬年屋の味噌は、チーズの香りがするのが特徴ですので
その香りが少ないということは、
お客様のご要望に応えられないという事。

今はスーパーマーケットで
1kg200円程で買える味噌もある中、

萬年屋の高い味噌に価値を認めてくださるお客様は
この風味が気に入ってくださる方がほとんどです。
本当にありがたい事だと思っております。

それが風味が薄いとなると、
仕込んでいる職人としても、
プライドにかけてどうにかしたいもの。

致命的な気象条件で諦めかけていたのですが、
1つ案が出ました。

石油ヒーターを炊いてみる!

本来なら自然に任せて仕込む味噌ですが、
自然を受け入れながら、
少しは自然にあらがってみるという事!

学校にあるような灯油のパワー絶大なヒーターです。
過去にやったことはないのですが、
初めてヒーターを焚いてみる事にしました。

問題は一つ

ヒーターをたくと、水分も抜けるので、
どれだけ熟成するかが難しい所。

熟成には水分活性も必要なので、
乾燥だけ進むと熟成もうまくいかないという事です。

これはかけ。一か八か。

三日三晩ヒーターをたいた結果は・・・